Distileri
Saburomaru
Toyama, Japan · 1862'den beri
三郎丸蒸留所は1862年、日本海に面した富山県に創業した、日本屈指の歴史を持つウイスキー蒸留所のひとつである。その源流は数百年にわたる酒造りの伝統にあり、丁寧で深みのある職人気質は今もウイスキー製造に息づいている。三郎丸を世界のウイスキー界で際立たせているのが、日本唯一の鋳鉄製ポットスチル「ZEMON」の存在だ。銅製のスチルとは異なり、この特殊な蒸留器は原酒に重厚でオイリーな質感をもたらし、樹脂感や土のニュアンスが複雑に絡み合う独自の風味を生み出す。北陸地方特有の気候、すなわち日本アルプスに近接し国内有数の豪雪地帯であるという環境は、熟成に理想的な条件をもたらす。また、山岳由来のミネラル豊富な伏流水も、蒸留酒の個性に深く貢献している。長らく地元・富山を中心に愛されてきた三郎丸だが、21世紀のクラフトウイスキームーブメントとともに国際的な評価を得るようになった。その味わいは紛れもなく日本的でありながら、他のどの蒸留所とも異なる孤高の個性を放っている。
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